井原市七日市町の内科・小児科・皮膚科 ほそや医院

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麻疹流行について - ほそや医院

はじめまして。副院長の細谷武史です。
現在、沖縄県を中心として麻疹が流行しております。
2008年に10~20代を中心とした麻疹の流行(推定患者総数:11000人)がありましたが、その後は散発的ではありますが毎年10~60人規模の集団発生が数例発生しております。今後もこの度のような流行が発生することは十分考えられます。
そこで、当院での麻疹(風疹、水痘、ムンプス(流行性耳下腺炎:おたふくかぜ))に対する、ワクチンなどの考え方を以下のようにまとめてみましたので、ご参考ください。

麻疹は感染力が強くまた空気感染で広がりますので、マスクや手洗いの予防が効果ありません。
予防接種が唯一の対応方法です。
ワクチン接種(麻疹・風疹ワクチン)が優先される方は以下のような方々です。

・第1、2期定期接種対象者(1歳児と今年6歳になる年長さん) 
・医療関係者(救急隊員や事務職員も含む)
・保育関係者、教育関係者、不特定多数の人と接触する職業に従事している方
・1か月以内に流行が確認されている地域に海外旅行、国内旅行を予定している方
 (可能な限り2週間以上前に接種を済ませるのが望ましい)
・麻疹抗体価陰性あるいは低抗体価の妊婦の家族
 ☆妊婦さんは生ワクチン(麻疹・風疹ワクチン、水痘ワクチン、ムンプスワクチンを接種することができません。)
・小・中・高・大学・専門学校生などで、麻疹ワクチン未接種あるいは1回接種あるいは接種したかどうか不明な方

すでに麻疹に感染したことがある方、ワクチンを2回接種している方は、追加で麻疹・風疹ワクチンを接種する必要はありませんが、はっきりした記録・記憶がない方で上記に当てはまる方はワクチン接種を強くおすすめします。(ただし、定期接種対象者以外のワクチン接種については自費となります。)そして、今回ワクチン接種したことはご自身でもしっかり記録を保存しておいてください。今後、麻疹や風疹が流行した際にご自身を守る大切な情報となります。

上記以外の方で、麻疹に対する抗体価が心配な方は自費にはなりますが、抗体価を測定することは可能です。

上記内容は国立感染症研究所のホームページを参考に作成いたしました。

麻疹以外にも小児ウイルス感染症(風疹、水痘、ムンプス)は、ワクチン接種で予防できる疾患です。(ムンプスは任意接種)
しっかりワクチン接種を行い、予防できる疾患は予防しましょう。