井原市七日市町の内科・小児科・皮膚科 ほそや医院

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落葉帰根

 10月中旬ごろから我が家の庭にあるハナミズキ、ヤマボウシ、エゴノキ、ケヤキ、モミジが順番に紅葉してくる。早春にエゴノキ、ケヤキの芽吹きはいつも感動する。一見枯れ木の様な枝から芽吹いてくる様子は何と表現したらよいのか言葉が見つからない。どことなく茶色のひげのようにも見える。それから7日経過すると薄緑色の葉っぱの形が出来上がる。さらに10日たつと数センチの葉っぱに成長する。さらに10日たつと10センチの普通の葉となる。そうなると、いかにも新緑の気配がある。風が吹くとその葉っぱを通り抜けた風はとても気持ちが良い。青葉アルコールの臭いはこんなものかと思うことがある。5月になるとハナミズキが白い花を咲かせる。4枚の白い花びらがとても愛くるしく感じる。それから、玄関前のエゴノキの可憐な白い花がうつむき加減に咲いている。6月に入り雨が降ると花が散ってそれがエゴノキの幹の周りに植えているクリスマスローズの葉っぱの上に落ちてまるで雪化粧のようである。ハナミズキやエゴノキの可憐な白い花が散ってしまうと暑い夏となる。芝生が燃えるような青みを帯びてきて、ケヤキや垣根となっているアカメの木(オオカネメモチ)そして青モミジと木々の緑色がなんとも言えない清涼感を与えてくれるのが嬉しい。やがて、10月になると私の出番がやってくる。というのも、ハナミズキやエゴノキが紅葉してきては順番に落葉となり地上に落下する。朝食前に庭に出て熊手で落ち葉を拾い集める。落葉拾いに疲れると池に居るメダカたちに餌をやる。メダカたちも私が庭を掃除し始めるとそわそわと水面に浮いてくる。そして、水面をもうすぐもらえる餌を期待しながら泳いでいる。11月になるとケヤキの紅葉が始まる。私は毎年芝生の一面にケヤキの落ち葉が絨毯のように敷き詰められるのを見るのが大好きなので芝生の上の落ち葉はしばらく掃除しないことにしている。ケヤキの落ち葉の形そして色彩、一つとして同じものはない。落葉を一枚一枚観察してみると虫食いのあるもの、まだ緑が半分以上残っているもの、真っ赤に染まっているもの、黄色が主であるもの、茶色と赤の混じったものなど表現すればきりがないほどの落ち葉なのだ。その落ち葉でできた絨毯、見る時間帯、夕方、日没前、早朝、雨の日、全く別物に見えるのが不思議である。雨の日に見る落ち葉の絨毯は私を感傷の国へ導いてくれるし、早朝に見ると希望の国に連れて行ってくれる。昼間に見ると安らぎの国へ案内してくれる。

 落ち葉を眺めているとお前たちも生まれてきて暑い時も雨降りの時も台風の時もよく頑張って耐えてきたな。もうそろそろ根に帰る準備をしたらどうだとついつい声をかけてしまう。