井原市七日市町の内科・小児科・皮膚科 ほそや医院

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高齢になって余生を謳歌する5か条 - ほそや医院

 1月最後の日曜日。私は久しぶりに朝寝をした。2階の寝室から降りてくると末娘の婿が赤ちゃんを抱いていた。そうか、昨夜我が子に会いに夙川から車を飛ばして帰ってきたのだ。先週の土日は研究会で上京していた。月曜日はインフルエンザの患者さんが多数来院され診療時間も長くなり少々お疲れ気味のところに金曜日新年会があり二日酔いで土曜日の診療をしたためいささか体も悲鳴を上げていたので11時間も寝てしまったのだ。

 ところで、1月上旬に地域の老人会から私に講演の依頼があり上記の演題でお年寄りの前でお話をした。内容の一部を紹介してみると以下の内容で1時間足らずしゃべった。
年をとっても余生を謳歌するには、老人力・忘却力・鈍感力・童心・悩まない、恨まない、悔いないこれを実践することが大事と冗談を交え話した。この内容は私が常々思っていることである。私は血液型がB型でマイペースの人間である。上司に注意されても「はい、はい」と言って決して逆らうことをしない。嫌なことがあればそれを文章化して第三者的に扱うと嫌なことも忘れてしまう。つまり、これが忘却力である。そして、日ごろから悩まない、人を恨まない、失敗しても悔いないようにと思うがなかなかうまくいかないのが現実である。

 話は変わりますが、皆様は抽象絵画の第一人者である篠田桃紅さんをご存じだろうか。彼女は現在105歳で今だ現役で墨を使った絵を描いている。その彼女が105歳に寄せてという題で日経新聞に投稿されていました。その中で次のようなことを書いている。

 「人間は生き物ですから、平均的に衰えては行きますが衰えていくだけでなく深まっていく面もあります。老いて初めて気づくこともあります。衰える一方でなくほんの少しだけどプラスになっていることもある。」と記述されています。その得難い貴重なものを私はこれからの人生で見つけたいと思っています。最近、五木寛之さんが70代は人生の黄金期と名付けている。私も来年の6月でいよいよ70歳となる。家内とともにこれまでになかった人生を二人三脚で歩み、黄金期を謳歌しようと思った。